奈良発靴ジャーナル

2021/11/19
動画で見る KOTOKA のお手入れ (4)
シュークリームでキズや色抜けを修復
動画で見る KOTOKA のお手入れ (4) <br>シュークリームでキズや色抜けを修復
動画で見る KOTOKA のお手入れ (4)
シュークリームでキズや色抜けを修復

日本有数の革靴産地、奈良でつくられる靴、KOTOKA。その地の革靴メーカー7社が共同開発した、男性でも女性でも、年齢を問わず履いていただける、奈良らしい落ち着きと安らぎを感じる靴を目指しています。

奈良は日本古来の伝統が息づく土地ですが、のどかな田園風景が広がる素朴なところでもあります。そんな奈良らしさを革靴に生かすべく、KOTOKA は素材を生かして簡素につくられますが、だからこそ大切にしているのが素材の個性です。

現在、KOTOKAには数種類の革が使われています。いずれも日本でなめされ、独特の方法で仕上げられたものです。例えば、滑らかな肌目の「丘染め」の革。革の染めは、タイコと呼ばれる回転ドラムを使って革に染料を染み込ませる方法が主となっていますが、「丘染め」は仕上がった革の上に染料や顔料を吹き付けるものです。革の銀面(表面)の色とは違った色(通常は茶色)の芯を持った革になるため、茶芯と呼ばれる革になります。

この茶芯の革を使った靴は、その経年変化に特徴があります。靴を履くことで革に入るキズや擦れの部分の色が薄くなったり、下の革の芯の色が垣間見えたりします。時と共に表情を変えるので、それを楽しみに靴を履く方も少なくありません。もちろん、元々の革色を保ちたい方もいらっしゃいます。

そんな方は、色付きのシュークリームでのお手入れをされると良いですね。色が抜けた部分に色を乗せて補修し、同時に革に艶と潤いを与えることができます。お手入れ前のお手入れの後で革の表情も大きく変わるため、やりがいのあるお手入れでもあります。

シュークリームで革のキズや色抜けを修復する方法を短い動画でご紹介しております。こちらのリンクからご覧ください。

 

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