乃屋（のや）
乃屋（のや）
日本有数の革靴産地、奈良。その地の革靴メーカー7社が共同で開発し、主にオンラインストアで販売する「新しい奈良の革靴、 KOTOKA (コトカ)」。この KOTOKA を手に取って見て、試着できる場所が、東京、大阪、奈良にそれぞれ一箇所あります。
インターネットを主な販売経路とする KOTOKA も、そこで実物を確認して、商品説明を聞いて、履き心地やサイズを確認すれば安心して購入できるのです。
現在全国に三箇所ある、その「KOTOKA 展示体験コーナー」があるお店のうち、大阪の「乃屋（のや）」さんをご紹介いたします。
「乃屋（のや）」さんは、2021年1月にオープンした靴の修理店。場所は大阪市東淀川区。阪急京都線の上新庄駅北口から歩いて5分程度のところにあります。
シンプルな白い壁とウッドの棚が、カフェのような落ち着いた雰囲気の、靴の修理店らしからぬ店内に、KOTOKA が並んでいます。KOTOKAの全てのデザインが、それぞれ2～4サイズ展示されており、それらを組み合わせるとお好みの KOTOKA のベストなサイズを探していただけることになります。
試し履きに当たっては、店主の池田夫妻が、靴の特徴、革の特性などの説明と共に、お客様に合うKOTOKAをすすめてくださいます。
ご夫妻によると、KOTOKA は男性にも、女性にも気軽に履いていただける革靴で、色んなコーディネートにも合わせやすく、一枚革の馴染みも抜群なため、普段スニーカーを履いていらっしゃる方にもおすすめしやすい、とのこと。
実際、乃屋さんに KOTOKA の試し履きにいらっしゃるお客様は 20～60代と幅広い年代のお客様とのこと。試し履きをした方は、まずその軽快さに驚き、自然で素朴な風合いの革に魅力を感じてくださるそうです。
普段はお客様のお好みに合う色々な KOTOKA をおすすめしている池田夫妻に、個人的に一番好きなKOTOKAのモデルを教えていただきました。
ご主人の池田拓也さんのお気に入りは「オリンピアン」。一見、個性が強そうに見えるこのモデル、実際に履いてみるとカジュアルなスタイルにしっくりフィットするところが魅力だとのこと。
奥様の久美さんは、綺麗なシルエットの「飛鳥ホールカット」が推しのモデルだとのこと。どこかエレガントにコーディネートできるところが素敵だと言ってくださいます。
お店では奥様の久美さんがマネージャー、ご主人の拓也さんがクラフツマンという役割分担をされているそう。リペア職人の拓也さんは、お客様の対応をしながらも、テキパキと靴修理の作業をこなす日々を送っています。
乃屋さんには、日々、本格的な紳士革靴からハイヒールまで様々なタイプの修理が持ち込まれますが、最近増えてきているのがワークブーツ。それも単なるソールの張り替えに留まらず、ソールの印象をガラリと変えるカスタムと呼ばれるリペアです。
こうしたブーツのカスタムの中でも、乃屋さん独自のスタイルがこちらのもの。ワークブーツの白くて厚いソールを、レザーを重ねたソールに変え、その周囲を丸く削り込むもの。この削りにはかなり手間がかかり、他の靴修理店ではなかなか対応できないもの。池田拓也さんのクラフツマンとしての腕とこだわりが活かされます。ソールの形状にも、前方を広めに張り出させ、土踏まずの部分の内側に向かうカーブも強調されています。ヒールにも湾曲が付けられ、履き込まれたブーツが新しい姿に生まれ変わります。
靴の魅力を引き出すクラフツマン拓也さんといつも笑顔のマネージャー久美さん。KOTOKA の良さを深く理解してくださって、的確なアドバイスをしていただけるお店です。
近畿地区にお住まいの皆様、KOTOKA の試着に、履きこんだ愛用の靴の修理に、ぜひ一度、乃屋さんを訪ねてみてください。
乃屋（のや）
〒533-0004 大阪府大阪市東淀川区小松2-5-5
☎︎06-7220-6934
営業時間： 10：00～20：00
店休日： 水曜日
Instagram： @no_ya_0909
