③変化した日本人の足の形にも
合う靴の木型
サイズやウィズを持つことに加えてもうひとつ考えなければならないのが、日本人の足形の変化です。前述の調査では、同じ足囲(足幅、ウィズ)を持つ人でも、以前に比べて薄い足を持つ人が増えていることがわかったのです。この足形の傾向を反映した木型を設計することが必要です。
そうした課題を基に、奈良の革靴メーカー 7 社から有志が集まって、奈良の革靴メーカーが広く使える木型を開発し「奈良木型」と名付けました。ドレス・ビジネス靴にも、カジュアルな靴にも使えるデザインで、足長は23.5〜29.0cmの12 サイズ、D 、EE と2種類のウィズを用意しました。早速、奈良の革靴メーカーの一部で、この木型を使った革靴をつくり始めています。
多くの方にしっかりフィットする革靴の快適な履き心地を味わっていただく。その目的に対して、これは小さな一歩でしかありません。ユーザーの方々にどうやってぴったり合うサイズとウィズを見つけていただくか、など、先の課題はまだまだありますが、この木型がそこへ向かっていく出発点となれば嬉しい。そういう思いで「奈良木型」をつくりました。
①日本人の足は甲高幅広?
いいえ、今はそうとも言えません。
「日本人の足は甲高幅広」と言われます。かつてはその通りでした。男性の場合、JIS 規格の足囲(足幅、ウィズ)でEEE (3E) やEEEE (4E) といった幅広の方も多く、そうした足に合う靴が 「日本人の足に合う靴」 として数多くつくられてきました。
しかし、最近の調査によると今は違ってきています。44 歳以下の男性の 53%がウィズにしてA~E という、多くの方が、細い、またやや細い足を持っていることがわかったのです。ですが、今でも売り場に並ぶ靴の多くは幅広のもの。幅広の靴ならば細い足も入るので売りやすい、というのが主な理由だと思われます。
今では多くなった細めの足の方にちゃんとフィットする靴は、なかなか見つからないのが現状なのです。
②足の形は人それぞれ。
そのそれぞれに合う靴が必要です。
左の表にもあるとおり、日本人の足の形は、長さだけでなくウィズ(足囲、幅)においても実に多様です。細い足も太い足も、また甲の低い薄い足も、甲高の足もあります。
革靴の多くは、しっかりと足にフィットさせれば快適に履けるものですが、幅広の靴だけでは、細い、また細めの足の方は、フィットしない靴を履かざるを得ないということになります。
全ての足に合う靴がなくとも、細くて薄い足に合う靴 と 幅広、甲高の足に合う靴、せめてその2種類のウィズを、幅広いサイズで揃えている。そういう靴が必要だと考えます。そうすれば、もっと多くの方に、革靴が本来持つ快適な履き心地を味わっていただけるようになるはずです。
③変化した日本人の足の形にも
合う靴の木型
サイズやウィズを持つことに加えてもうひとつ考えなければならないのが、日本人の足形の変化です。前述の調査では、同じ足囲(足幅、ウィズ)を持つ人でも、以前に比べて薄い足を持つ人が増えていることがわかったのです。この足形の傾向を反映した木型を設計することが必要です。
そうした課題を基に、奈良の革靴メーカー 7 社から有志が集まって、奈良の革靴メーカーが広く使える木型を開発し「奈良木型」と名付けました。ドレス・ビジネス靴にも、カジュアルな靴にも使えるデザインで、足長は23.5〜29.0cmの12 サイズ、D 、EE と2種類のウィズを用意しました。早速、奈良の革靴メーカーの一部で、この木型を使った革靴をつくり始めています。
多くの方にしっかりフィットする革靴の快適な履き心地を味わっていただく。その目的に対して、これは小さな一歩でしかありません。ユーザーの方々にどうやってぴったり合うサイズとウィズを見つけていただくか、など、先の課題はまだまだありますが、この木型がそこへ向かっていく出発点となれば嬉しい。そういう思いで「奈良木型」をつくりました。
①日本人の足は甲高幅広?
いいえ、今はそうとも言えません。
「日本人の足は甲高幅広」と言われます。かつてはその通りでした。男性の場合、JIS 規格の足囲(足幅、ウィズ)でEEE (3E) やEEEE (4E) といった幅広の方も多く、そうした足に合う靴が 「日本人の足に合う靴」 として数多くつくられてきました。
しかし、最近の調査によると今は違ってきています。44 歳以下の男性の 53%がウィズにしてA~E という、多くの方が、細い、またやや細い足を持っていることがわかったのです。ですが、今でも売り場に並ぶ靴の多くは幅広のもの。幅広の靴ならば細い足も入るので売りやすい、というのが主な理由だと思われます。
今では多くなった細めの足の方にちゃんとフィットする靴は、なかなか見つからないのが現状なのです。
②足の形は人それぞれ。
そのそれぞれに合う靴が必要です。
左の表にもあるとおり、日本人の足の形は、長さだけでなくウィズ(足囲、幅)においても実に多様です。細い足も太い足も、また甲の低い薄い足も、甲高の足もあります。
革靴の多くは、しっかりと足にフィットさせれば快適に履けるものですが、幅広の靴だけでは、細い、また細めの足の方は、フィットしない靴を履かざるを得ないということになります。
全ての足に合う靴がなくとも、細くて薄い足に合う靴 と 幅広、甲高の足に合う靴、せめてその2種類のウィズを、幅広いサイズで揃えている。そういう靴が必要だと考えます。そうすれば、もっと多くの方に、革靴が本来持つ快適な履き心地を味わっていただけるようになるはずです。
③変化した日本人の足の形にも
合う靴の木型
サイズやウィズを持つことに加えてもうひとつ考えなければならないのが、日本人の足形の変化です。前述の調査では、同じ足囲(足幅、ウィズ)を持つ人でも、以前に比べて薄い足を持つ人が増えていることがわかったのです。この足形の傾向を反映した木型を設計することが必要です。
そうした課題を基に、奈良の革靴メーカー 7 社から有志が集まって、奈良の革靴メーカーが広く使える木型を開発し「奈良木型」と名付けました。ドレス・ビジネス靴にも、カジュアルな靴にも使えるデザインで、足長は23.5〜29.0cmの12 サイズ、D 、EE と2種類のウィズを用意しました。早速、奈良の革靴メーカーの一部で、この木型を使った革靴をつくり始めています。
多くの方にしっかりフィットする革靴の快適な履き心地を味わっていただく。その目的に対して、これは小さな一歩でしかありません。ユーザーの方々にどうやってぴったり合うサイズとウィズを見つけていただくか、など、先の課題はまだまだありますが、この木型がそこへ向かっていく出発点となれば嬉しい。そういう思いで「奈良木型」をつくりました。